初めてのデジタルカメラ、一眼レフかミラーレスかコンパクトのお勧め三機種
初めに
昔の写真といえば、フィルムカメラが当たり前でフィルムそのものに枚数が制限されており、たくさん撮りたければその都度フィルムを買うしかなく、現像をするとしてもそれ相応の金額がかさむという事が、写真愛好家にとっては当たり前でしたが、それ以外の方にとっては財布との格闘でもあり、予算内にフィルムや現像費までも加味されると手頃に楽しめる趣味ではありませんでした。しかし、それまでの常識を覆す出来事が起きました。
昭和61(1986)年、富士フィルムから誰もが手軽に使えるカメラとして使い捨てカメラの「写ルンです」が商品化されました。
このカメラの発売によって、それまで一眼レフが中心だったカメラそのものが身近な存在となり、わざわざ一眼レフカメラなどを用意しなくてもコンビニエンスストアなどで買える手頃な価格が、高級品のイメージが強いカメラの低廉化と大衆化に拍車をかけました。しかし、それでもフィルムカメラの時代には変わりありませんでした。
使い捨てカメラの時代から、デジタルカメラの時代へとシフトチェンジした現在、メモリーカードがフィルムの役割を果たすようになり、それまでのフィルムの枚数制限により撮影枚数が限られる時代から、カード容量いっぱいまで撮影が楽しめる時代へと変わりました。また、コンパクトタイプのデジタルカメラや携帯電話及びスマートフォン内蔵のカメラが更なる大衆化へと導いたわけです。
今回の記事は、初心者の方にお勧めのデジタルカメラについてご紹介しましょう。
何を撮りたいのか?
デジタルカメラを買ったところで、何を撮るために買う目的がおありでしょう。
例えば、旅先やお住まいの地域の風景や満天の夜空の星などといった風景や花、動物などといった生き物。それに鉄道車両や旅客機、それに船や車などといった乗り物全般の撮影を楽しむ人もいれば、モデルさんやレースクイーン(いわゆるポートレート)の撮影を目的としている方もいらっしゃれば、運動会や家族旅行などといった家族の思い出を記録して、子供が成長したら家族で見る方もいらっしゃることでしょうし、業務の一部としての記録を目的に撮影するケースもあります。
とりあえずは趣味の開拓として写真を始めてみたいという方だっていらっしゃる事でしょう。デジタルカメラを買うとしても、コンパクトタイプやミラーレスタイプ、一眼レフタイプのカメラがありますので、それぞれのタイプにおけるおすすめ機種を三種類ずつ紹介していきましょう。
まずは一眼レフ!
お勧めカメラの三機種の話が出てきたところで、最初は一眼レフのおすすめ機種について紹介していきましょう。一眼レフは扱いが難しいのではとお考えの方もいらっしゃる事でしょうが、現在の機種は初心者でも扱いやすくなっており、昔と比べ改良した点です。安心して使いやすい初心者向けの一眼レフについて、上位三機種をピップアップしていきたいと思います。
おすすめの一眼レフカメラその1・Canon EOS 8000D
初心者の方が一眼レフカメラを連想するとしたら、キヤノンのEOS Kissが真っ先に思い浮かぶことでしょう。EOS Kissは確かに初心者が一眼レフカメラを始めるという意味でも使い勝手がいい事です。しかし、この機種は歴代Kissシリーズに匹敵するスペックを兼ね備えており、操作性については上位機種に匹敵することができます。あなたがコンパクトタイプからフルサイズタイプの一眼レフカメラに乗り換えると想定した場合、それに伴う戸惑いはあるのではないかと思われますが、経験を積めばさほど問題はありません。
画質については約2420万画素を備えており、独自開発・生産のCMOSセンサーを搭載していますので、現像した時の高画質クオリティを提供できます。
高速オートフォーカスの搭載により、撮りたいときには逃しがちのシーンを逃さず記録する事が出来ますので、動きのあるシーンを記録する方は特に見逃せません。
光学ファインダーによるオールクロス19点AFセンサーを搭載していますので、動きあるシーンを撮影するのに定評です。走行中の電車やお子さんの運動会における100メートル走といった”走る”シーンにちょうどいいでしょう。また、動画撮影をする時にも便利でフルハイビジョンムービーは進化しており、HDR動画&最大約10倍のデジタルズームを搭載していますので、一般的なビデオカメラでの動画撮影に匹敵するスペックを備え、一眼レフカメラでもビデオカメラに匹敵する性能を持っているのが特徴です。それだけ、一眼レフカメラも動画撮影についても進化を遂げている証なのかもしれませんね。
おすすめの一眼レフカメラその2・Nikon D5500
一眼レフカメラでありながら、操作が簡単でコンパクトカメラから一眼レフへと移行しようとする人にとって、使い勝手のいい一眼レフカメラがこの機種です。小型で軽量ボディが特徴で、特に女性の方にとっては重さがコンパクトタイプに匹敵するくらい軽くなっております。
操作面については、パネルタイプのタッチモニターを採用されていますので、一眼レフカメラの操作が難しいとお考えの方にとって使いやすい機種となっています。
有効画素数が約2416万画素で、ISO感度25600の高感度設計の機種ですので、薄暗いところでの撮影をする時もぶれることなく、きれいに撮影できるのが魅力です。
この機種については一眼レフ=重いの概念を吹き飛ばし、機種そのものの軽量化によって女性にも扱いやすいよう配慮されているのが特徴です。
おすすめの一眼レフカメラその3・PENTAX K-S2
CANONやNikonに次ぐ第三の国内カメラメーカーといえば、PENTAXですね。PENTAXといえば一眼レフカメラを使い慣れている人にとっては、同社のカメラを選ぶ方がいらっしゃる事でしょう。しかし、カメラ初心者向けの機種も開発されているのです。それがK-S2です。
この機種の特徴は、ペンタックスらしさを残しておきながら防塵・防滴構造であるという事ですが、世界最小サイズに成功しました。この構造により、ありとあらゆる環境に適していて、なおかつ広範囲での撮影が可能となりました。最近SNSなどで有名となった自分撮りに適した機種といっても過言ではありません。これまでの自分撮りについては、スマートフォンのカメラ機能を活用して各種SNSに投稿している方がいらっしゃるくらいです。
なお、自分撮りについてはグラビアアイドルの倉持由香氏によってSNSにアップし、新たなファン層を開拓することに成功しました。それはスマートフォン搭載のカメラ機能を活用して実現できた話で、自分撮りを一眼レフカメラでやりなさいと言われても、スマートフォン搭載のそれとは違い、一眼レフでは限界であることが一般的な話でした。
しかし、この機種の登場によりそれまでの一眼レフカメラ=自分撮りは不可能という概念を破壊し、新たな世界観の開拓及び拡大することに成功しました。この機種の画素数については、約2012万画素で、ISO51200の超高感度を採用しています。
以上、初心者向け一眼レフカメラのおすすめ3機種を取り上げました。次はミラーレス一眼カメラ編です。
ミラーレス一眼カメラもいかがでしょうか?
一眼レフカメラも魅力的ですが、コンパクトタイプからいきなり一眼レフ並行したとしても、使い方などで苦労されることもあるでしょう。
ですが、コンパクトタイプの操作感覚を持ちながら一眼レフ並みのスペックを兼ね揃えているという意味では、ミラーレスカメラも選択肢の一つといえるでしょう。
おすすめのミラーレス一眼カメラその1・オリンパス PEN Lite E-PL7
この機種の特徴は、画質と携帯性、それにコストを両立したバランスの取れた機種となっています。PENシリーズの上位機種に搭載されているOM-Dと同じ素子を搭載していますので、画質については一眼レフに引けを取らないのが特徴です。
ミラーレスタイプの交換レンズは、そのメーカーが発売したものしか使えないのが一般的ですが、この機種はパナソニック製のレンズにも対応していますので、レンズ選択の幅が広くなっています。
この機種の重量は357gと軽くなっていますが、ボディ内手ぶれ補正機能を搭載しておきながらこの重量は画期的です。そういう意味でも、ミラーレス一眼レフカメラを始めるカメラ女子にとって、ちょうどいい重量ではないでしょうか。
モニターはタッチパネル方式で使いやすくなっていて、下方向に開くだけでなく180度回転が出来るのが特徴となっています。自分撮りをされる方にとって使いやすい機種といえるでしょう。それ以外にも、内臓のWi-Fiと専用アプリのOI.Shereをスマートフォンにダウンロードする事により、カメラで撮った画像をスマートフォンへ即シェアする事が出来ますので、インスタグラムを愛用している方にとっては、おすすめの機種です。
おすすめのミラーレス一眼カメラその2・ソニー α5100
ミラーレスタイプのデジタルカメラを選ぶとしても、やはり画質で選びたくなる人だっていることでしょう。画質にこだわる方がいらっしゃるのならば、この機種を選ぶことになるでしょう。
APS-Cサイズの撮像素子を搭載しておきながら、約2430万画素CMOSセンサーを採用していますので暗い場所での撮影に強く、ノイズの少ない綺麗な写真を撮る事が出来るので夜景や花火などの撮影には強い機種です。
また、オートフォーカスのスピードも優れていて、位相差検出センサーがこれまでの機種より格段と増え、全画面をほぼカバーする事が出来るようになったのも特徴です。お子さんが遊んでるシーンや動物の撮影、走っている電車やレーシングカーなどの撮影をする意味でも十分なスペックです。
交換レンズは本体のセンサーが大きめになっているため、レンズまでもやや大きめのサイズを使うことになり、単焦点や望遠レンズを使ってみたい方にとって、ミラーレスでも一眼レフカメラ+望遠レンズに匹敵する性能を有する事が出来ます。それだけにレンズの選択肢が広がりますよ、ということです。
そういう意味でも、高画質にこだわりを持つ方にとってはおすすめの機種となります。
おすすめのミラーレス一眼カメラその3・パナソニック LUMIX DMC-GF7
現在市販されているデジタルカメラは、静止画を撮影する以外にも動画撮影も可能で、それまで高価で一般家庭にとっては高根の花だったビデオカメラを買わなくても、デジタルカメラだけで動画撮影をやってのける時代になり、動画撮影までも大衆化の時代となりました。技術もそれだけ進んだことになります。
パナソニックは、旧社名である松下電器の一ブランド名だったころからビデオカメラの研究・開発には非常に熱心で、長年にわたる家庭用・業務用ビデオカメラの開発などで培ったノウハウを活かしながら、デジタルカメラの商品開発及び充実化には非常に熱心です。まさに、動画のパナソニックといってもいいくらい、常にハイクオリティな商品を生み出しているわけです。
静止画や動画の撮影を楽しんでみたい、その動画を動画サイトへ投稿して多くの人たちに見せておきたいという方にはお勧めの機種で、有効画素数は約1600万画素となっているのが特徴です。重量に関しては、バッテリー込みで266グラムと軽く、この機種についても女性の方でも使いやすいよう、軽量化にも力を入れています。
コンパクトなボディでありながら、レザーテクスチャを本体に包み込むかのように張り巡らされていますので、滑り止めの機能を果たし、持ちやすさにもウェイトを置いた機種となっています。
以上、ミラーレス一眼カメラの上位3機種を取り上げてきましたが、最後はコンパクトデジタルカメラのおすすめ3機種についてご紹介していきます。
やっぱりお手軽、コンパクトデジタルカメラ
一眼レフカメラとミラーレスカメラについて紹介してきましたが、最後はやはり、コンパクトデジタルカメラについて紹介していきましょう。
一眼レフはその大きさ故に荷物となることもあり、ミラーレスは持ち運びしやすいが上位機種のイメージが強いため、初心者にも手っ取り早く写真撮影を楽しめるという意味ではコンパクトデジタルカメラを選ぶ方がいらっしゃる事でしょう。
ここでは、コンパクトデジタルカメラの上位3機種について触れてみたいと思います。
おすすめのコンパクトデジタルカメラその1・CANON Powershot G7 X MarkⅡ
例えば、動物の撮影をするとしましょう。動物は人間の予測がつかないほど動き回るのが特徴ですので、実際に撮影するとしても動物の生態把握を理解しない限り撮影は難しいものとされてきました。通常のコンパクトデジタルカメラで撮影してと言われても、前述のとおり生態把握を理解しないと難しいものです。この機種で動物を撮影すると、高精度で追尾可能な機能を搭載していますので、動物の速い動きを的確にとらえてくれます。動物以外にも走行中の電車を線路際から撮影したり、マラソンランナーの撮影にも適している機種といえるでしょう。
それ以外にも、夜間等暗い場所での手振れは撮影時における不安要素の一つとなっています。しかし、手ぶれ防止機能の働きで夜間撮影に一番懸念される手振れが解消されます。夜景などを撮影される方にとっては、お勧めの機種といったところでしょうか。
しかし、夜景を撮影する場合手振れを避ける意味でも、念のため三脚との併用をお勧めしたいところです。気になる画素数は2010万画素と高画質で、高性能レンズの搭載でズーム撮影がさらに明るくなったのも大きな特徴です。
おすすめのコンパクトデジタルカメラその2・SONY Cyber-Shot RX-100 MⅢ
本体はコンパクトサイズですが、24ミリの明るい大口径レンズに高精細有機ELフィルターを搭載したデジタルカメラです。撮影時に起こるデジタルカメラ特有の映り込みを抑えるコーティング技術により、被写体の細部表現がより鮮明となりましたので細かいところを得意とするマクロで撮影される方にとっては、細部撮影が楽しくなるのではないでしょうか。
こちらも画素数は2010万画素となっています。
おすすめのコンパクトデジタルカメラその3・NIKON COOLPIX S7000
この機種は光学20倍ズームを搭載していますので、ズーム機能を使って遠くの景色などを撮影するのに強い機種です。デジタルカメラで暗い夜の景色などを撮影するとしても、手振れなどが起きてしまいますので、昼よりも夜の撮影が難しいとされてきました。しかし、夜撮りキレイテクノロジーの機能を搭載する事により、夜景などの撮影がきれいに撮影する事が出来ます。また、ノイズの抑制をすることにより人物や背景の撮影もよりクリアな撮影をすることを実現しました。
ちなみに画素数は1610万画素となりますが、前述したズーム機能により500mmの遠望撮影をする際、クリアな撮影を実現できました。余談ではありますが、夜景を撮影される際には念のため、三脚の使用をお勧めします。こうでもしないと手振れの恐れがあり、機種に搭載されている手ぶれ防止機能でもカバーしきれないところも生じるからです。
終わりに
以上、一眼レフ・ミラーレス・コンパクトタイプの各種デジタルカメラの上位三機種ずつ紹介していきましたが、自分にとってどの機種がいいのか正直言って悩みどころですね。
これからデジタルカメラを始める皆さんには、自分にとってどの機種が使いやすさなどを十分見極めながら、最初の愛機として素敵な写真を撮影するためのお供として、選んでいただければ幸いです。
以上、たんぴぃからでしたぁ
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